音黒神社

麻戸須村の伝統と歴史を伝えて

 当社は西暦933年(承平3年)にこの地、秋田県麻戸須村にある由緒正しき神社です。 麻戸須の神が叩いたとされる村の門の位置に鳥居を建立し、御祭神「音黒命」をお祀りいたしております。
 旧き神を祀る神社は他にもいくつかあると聞き及んでおりますが、その中でも当社は歴史が最も深く、そして地域との関わりが強いものと自負しております。
 当社は神社庁にも属してはおりませんが、平安の時代よりこの令和に至るまで、本当に多くの皆さんに支えられてまいりました。

 縁起には「この地に古より来し麻戸須の神あり。村の門を三度叩き、古の知を伝へるも拒みたる民数多ありけり。その神怒りて、その者かの地へ流したまへり。流されし者密かに謀りて、つひに神を追ふ。神去る時、嬰本を遺し音黒命を祀るを命ず。神追ひし者悉く祟られ七代のうちに脳乱し絶へたり。故に社建て、麻戸須の神と嬰本を鎮めたり」とございます。
 神を追放した郷人の末路を考えるととても悲しい歴史ではありますが、残った多くの民は去りし神を崇め、その復活を願うことで団結し、現在の繁栄を手にしました。

 現代のような拠り所のない時代においてこそ、私たちに必要なのものは導いてくださる大いなる神の力に他なりません。
 実際、信徒は麻戸須村のみならず日本全国に広がっており、その中には新たな宗派を打ち立てた者たちもおります。
 古き知識を得てこの世の真の理を見いだす者とそれに値しない者、その境は信心に宿る。その一言に尽きるのではないでしょうか。
 古の知識、そしてこの世の真理とは何なのか。ご興味がある方は是非当社へご参詣ください。